こんにちは!
笑顔を守る歯科医、六本木ルアナ歯科のユキです。
最近よくcmで「年齢とともに歯茎が下がってくる」って見かけませんか?
そのまま抜けちゃうんじゃないかと思って心配になりますよね。
歯茎が下がってくることを専門用語では「歯肉退縮(しにくたいしゅく)」と言います。
歯肉退縮の症状
歯が長く見える
歯の見えている部分が長くなるのがひとつの症状です。「歯が長くなった」と感じますが、歯が伸びたわけではなく本来は骨の中に埋まっている歯根が出てきてしまっているのです。
知覚過敏になる
歯根が露出することにより、歯がしみるようになります。歯根には、歯の表面コーティングである硬いエナメル質がありません。歯根がお口の中に出ていると、冷たいもの・熱いもの・歯ブラシの当たる刺激を敏感に感じるようになります。
歯がぐらぐらする
歯肉が退縮するということは、歯茎の中に埋まって歯を支えている長さが短くなっているということです。進行すると、歯がぐらぐらし、抜けてしまうことがあります。
年齢と歯肉退縮の関係
実は、年齢と歯茎が下がることに明確な関係はないんです!
じゃあ、なんで、年齢と共に歯茎が下がってくる人が多いかって?
それは、歯茎に歯ブラシが当たってる人が多いから!
特に女性の下の前歯に多いような気がしています。(医学的根拠のない主観です)
ここから、私自身の推測をお話しすると…
・下の前歯は下唇がかぶさっているので、歯ブラシが深く入っていない
・口を大きく広げずに歯ブラシを入れているから歯ブラシの毛先が歯ではなく歯茎にあったている
みなさんの普段の歯磨きはどうですか?
歯科の専門教育で教わる磨き方が歯肉退縮を作る?!
歯に対して45度に歯ブラシを当てる、バス法という磨き方です。
歯医者さんで、この方法で歯茎のポケットに毛先を入れるのが良いと教わった方も多いのではないでしょうか?
よくよく考えてみると、歯ブラシで落としたい汚れって、歯についたプラーク(歯垢)なんです。
つまり、歯と歯茎の間は食べ物が当たりにくいから、汚れがたまりやすい。歯ブラシで落とすべきは歯茎に近いところについている歯の汚れなんです。
掃除を例にとると、廊下の真ん中よりも端っこの壁との境界の方がほこりってたまりやすいですよね。じゃあ、掃除機を持ってきて、壁も一緒に掃除機かけますか?ってことなんです。
かけないですよね。掃除機で取るのは、床のほこりだけです。
歯ブラシの話に戻りますが、一般的な歯ブラシは毛がナイロンでできており、歯肉に当てるには強すぎます。
そこで、歯肉退縮を防ぐ歯磨き法をご紹介します。
歯肉退縮を防ぐ歯磨き法
先ほどのバス法と似ているのですが、歯茎を守り歯と歯茎の間を磨く方法です。
そもそも、歯磨きの時にどこを磨いているかみていないという人も多いはず!
意識すると、歯茎に当たっている感覚がわかるようになってくるので、ぜひ今日から歯茎の保護を意識して磨いてみてくださいね!