おはようございます!
笑顔を守る歯科医、六本木ルアナ歯科のユキです。
今日は30代以上の日本人の約8割が感染しているという歯周病のお話をしていきたいと思います。
私は、口腔外科という歯を抜く専門の部署で勤務してきたので、歯周病の末路をたくさんみてきました。もちろん、そのまま口腔外科を続ける選択肢もあったのですが、病気の予防をしなければ救えないと思い、美容と予防医療のクリニックを立ち上げました。
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ゴールは「美↔︎健康」
歯周病が起きるまで
歯周病とは、歯の病気ではなく、厳密にいうと歯についている歯肉の感染症です。
歯と歯ぐきの境目には、2~3mm の歯周ポケットという隙間があります。
ここは、歯のくびれでもあるので、汚れが溜まりやすく2日ほど歯を磨かないと食べカスに細菌が集まってきて、プラーク(歯垢)というネバネバしたヌメリ汚れになります。
お口の中は、常にお口の中は、300〜600種類、1000〜2000億個の細菌がいます。
細菌の餌があるとたちまち集まってきて、約2週間で歯ブラシでは落ちない硬い擁壁を作ります。
これが、歯石(しせき)と呼ばれる物です。
歯石の中は悪玉菌の住処
肉眼では、完全に固まっているように見える歯石ですが、実は中は生きた細菌がたくさん住み着いています。
中でも、お口の悪玉菌と呼ばれる歯周病の原因菌は酸素が届かない=つまり、歯ブラシが届かないところを好みます。
歯周病菌が怖いところは、歯肉を傷つけて出血させて血液をエサに生きている菌がいるということです。
だから、歯ブラシを当てただけで、歯茎から血が出るんですよ。
健康な歯茎だったら、歯ブラシで擦ったくらいでは出血しません。出血するほどの傷がついていたら、痛くてその前に耐えられないと思います。
あなたの磨き方が悪いんじゃない、細菌のせいなんです。
この悪玉菌の怖いところは、せめて歯肉に留まっていていてくれればいいのですが、さらにエサを求めて、歯肉から体内の血管に入ってくるところなんです。
最近では、脳梗塞で亡くなった方の血管が詰まったところから歯周病菌が見つかったり、心筋梗塞の方の血液から歯周病菌が見つかったりしているそうです。さらには、認知症患者さんの脳から見つかることがあるという報告もされているそうですから、お口の中の話にとどまりません。
怖すぎますね。
歯磨きなんて、今夜しなくてもいいでしょ!と思っているあなた。
未来の自分が後悔するかもしれませんよ。
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