おはようございます!
六本木ルアナ歯科のユキです。
今日は、お客さまからもお問い合わせが多い、今話題のPFAS(有機フッ素化合物)について、皆さんと一緒に最新の動向を勉強していきたいと思います。
目次
- PFASって何?
- PFASが人体に与える影響は?
- フッ素といえば歯磨き粉。大丈夫なの?
- 自分は大丈夫?と思った方は
PFASって何?
最近、ネットニュースで話題になっているPFAS。
聞いたことありますか?
正式には、
有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称(Per and Poly fluoroalkyl substances)をいい、炭素の数やフッ素の結合位置などで4700種以上の化合物が含まれています。
PFASは、水や油をはじく、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しない等の特性を持ち、撥水剤、表面処理剤、乳化剤、消火剤、コーティング剤等に幅広く用いられており、私たちの生活に欠かせない化合物となっています。
PFASは、英語で「Forever Chemicals(永久に残る化学物質)」とも呼ばれ、自然界や体内で分解されにくく、一度生成されると蓄積されやすいと言われています。
その理由は、PFASを構成する炭素とフッ素の結合が、最も強力なものの一つであることに由来しています。
ただし、実際は永久に残るわけではなく、半減期が4.5年と非常に長いため、この名前が付いているそうです。
身近なPFASの使用例
- フライパンや鍋のコーティング
- ペンキ塗料
- 防水服
- 消泡剤
- 殺虫剤
- ファストフードの包み紙 など
PFASが人体に与える影響は?
人がPFASを多く取り込むとされるのが飲み水です。
PFASを含んだ水道水を飲むことによって、PFASを体の中に取り込まれる恐れがあります。
そのため国が水質の目標値などを設定して監視を強めています。
PFASは病気との関連が指摘されていますが、科学的エビデンスはまだ十分ではありません。
そうしたなかで2022年、アメリカでPFASが人体に与える病気の可能性についてガイダンスにまとめました。
現在、「関連性を示す十分なエビデンスがある」としたのは
・動脈硬化などの原因となる脂質異常症
・腎臓がん
・抗体反応の低下(ワクチン接種による抗体ができにくい)
・乳児・胎児 の成長・発達への影響
です。
乳がん、肝機能障害、妊娠高血圧症、精巣がん、甲状腺疾患または機能障、害、潰瘍性大腸炎などについては、限定的または示唆的なエビデンスがある、と報告されています。
フッ素といえば歯磨き粉。大丈夫なの?
現在、日本も含めて世界で虫歯予防のために歯磨き粉にはフッ素が含まれているものが多いです。
PFASの健康被害が報告されている今、フッ素入りの歯磨き粉は大丈夫なの?と心配になりますよね。
同じフッ素という元素が入っているのですが、PFASは有機フッ素化合物、歯磨き粉に含まれるフッ素はフッ化ナトリウムなどの無機フッ素化合物です。
有機フッ素化合物は人工的に作られたものですが、無機フッ素化合物は自然界に存在する天然の化合物ですので、全く別物と考えて良さそうです。
それでも心配な方に向けて、ルアナではフッ素不使用で効果の高い歯磨き粉をご紹介しています↓
自分は大丈夫?と思った方は
汚染地域であると国が指定した地域の方は、血液検査を勧められているようです。
自分は大丈夫なの?と思った方は、PFAS単独の検査ではありませんが、体内の”フッ素”の量を計測できるミネラル検査で手軽に測定してみるのはいかがでしょうか?
カラダの不調は何かの栄養不足や有害物質の蓄積である可能性があります。
病気として現れる前に検査をすることで、生活習慣の改善で済めばいいですよね!
お問い合わせはルアナの公式LINEから承っております↓
本日もお付き合いいただきありがとうございました!
次回もお楽しみに♡
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